GASTRONOMY, LANDSCAPE,
LIBERAL ARTS

BE FOOD.

MEISTER

風早いちご園 風早 総一郎さん

かつて飲食業に従事していた風早さん。食材の仕入れを通じて農業に関心が生まれ、新規就農を決意しました。とにかくおいしいいちごを作り人になりたいと研修先を探し、門を叩いたのが村田農園です。 夫婦で研修生になり2年間学んだ後に独立。最初の年から銀座千疋屋に納品できるほど完成度の高いいちごを生産しています。

いちごの種類は「とちおとめ」。独立から5年の間に作付面積は1.5倍に増え、一反部当たりの収穫量も順調に伸びています。 当初は教えられたことをするだけで夢中でしたが、なぜそうする必要があるのか、3年目から少しずつ道理がわかってきたといいます。師匠を真似ることに加え、自らの探究心に基づいた試みも行いながら、風早さんの目指す「とちおとめ」に近づけていこうとしています。

地元の諸先輩と共に自分のような新参者が匠の会の一員に加わることに、ひとつ意味があるのではないか。農家出身でもないアウェイからでも希望のもてる農業経営が可能であることを示していくことが、この会における役割だという自覚を持っています。